[Column] ブロックチェーンを通じた金融インフラの革新

Digest2021.06.08

ブロックチェーンを通じた金融インフラの革新

この記事は、LINE Blockchain Lab、Lee Hong KyuがThe Korea Economic Daily(Hankyung)Koala Newsletterに寄稿した記事を日本語に翻訳したものです。原文はこちら

 

2008年、ブロックチェーンという技術を基盤としたビットコインが誕生して以来、ビットコインは「成長型ゴールド」というタイトルを掲げ、その価値を証明するため多くの挑戦をしてきた。

 

イーサリアムは、ブロックチェーンとスマートコントラクトという技術を基盤に、「脱中央化したソフトウェアプラットフォーム」という価値を証明するため、新規暗号資産公開(Initial Coin Offering, ICO)、分散型金融(Decentralized Finance, DeFi)、非代替性トークン(Non-Fungible Token, NFT)という様々なチャレンジをしてきた。

 

この4年間、ブロックチェーン業界は、そしてLINEは、ブロックチェーンの大衆化を図り、人々の参加の壁を壊すために努力してきた。

 

その一環として、ブロックチェーンを始める際に壁となる代表的な要素の一つ「ユーザビリティ」を改善するため、LINEは「LINE Blockchain Designed for everyone」というスローガンを掲げ、誰でも簡単に使えるブロックチェーンプラットフォームを構築し、様々な商品を開発および運営している。

 

ブロックチェーンの大衆化を図るためのもう一つの取り組みとして、既存の産業とブロックチェーン技術の融合がある。その代表的な例が、ブロックチェーン技術を通じた金融産業の革新だ。

 

インターネットとモバイルの時代を経験し、コマースや広告など様々な産業分野で多くの変化があったが、金融産業は大きく変化しなかった。しかし、DeFi (Decentralized Finance)、 中央銀行デジタル通貨、証券のトークン化など、ブロックチェーンの技術は金融分野に変化と革新をもたらしている。

 

特に最近注目されている中央銀行デジタル通貨 (Central Bank Digital Currency、以下 CBDC)は、ブロックチェーンにおいて金融産業を変化させる重要な第一歩になるだろう。

 

2019年まで、多くの中央銀行はCBDCについての研究とパイロット・テストを実施してきた。当時ほとんどの研究とパイロット・テストは、銀行と企業間の決済と資金振替を対象に実施しており、これを大口決済用(Wholesale) CBDCと呼ぶ。

 

2020年から、多くの国が小口決済用 (Retail) CBDCと呼ばれる一般ユーザーが使用する現金を完全に代替するシステムについて研究とパイロット・テストを本格的に開始した。

 

これにより、小口決済用(Retail)CBDCについて多くの国が技術的、法律的に必要な機能を定義し、共通で必要な機能についても定義できるようになった。

 

 

その中でも
▲取引を短い時間で取り消すことができないように確定できる、確定性を持った技術
▲外部の攻撃に対し、高い安定性を持った技術
▲単一障害点(SPOF)がなく、24時間絶対にダウンしないリカバリー力を持った技術
▲すべての現金取引量をカバーできる高い性能と拡張性を持った技術
▲現金取引における匿名性を持った技術
が非常に重要な機能として定義された。

 

これまでブロックチェーンの技術は、脱中央化にフォーカスして開発されたため、確定性(Finality)よりは、生存性(Liveness)に焦点を当てて開発された。また、性能(Performance)、匿名性(Privacy)、拡張性 (Scalability)をすべて満たす技術についての研究は不足していた。

 

しかしLINEは、3年前から金融に必要なブロックチェーンプラットフォームについて研究し、確定性(Finality)を基盤とした性能、拡張性、匿名性という3つの機能をすべて兼ね備えた技術を実装してきた。この技術を通じて、各国家で発行するデジタル通貨を運営できる安全なブロックチェーンプラットフォームを提供するスキルを身につけた。

 

ブロックチェーンの大衆化と金融環境の革新のために長い間準備してきたLINE Blockchainのメインネットとプラットフォームで2021年の下半期には、みなさんに更に多くの興味深いお知らせができることを願う。

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[Column] ブロックチェーンを通じた金融インフラの革新

[Column] ブロックチェーンを通じた金融インフラの革新

Digest・2021.06.08


ブロックチェーンを通じた金融インフラの革新

この記事は、LINE Blockchain Lab、Lee Hong KyuがThe Korea Economic Daily(Hankyung)Koala Newsletterに寄稿した記事を日本語に翻訳したものです。原文はこちら

 

2008年、ブロックチェーンという技術を基盤としたビットコインが誕生して以来、ビットコインは「成長型ゴールド」というタイトルを掲げ、その価値を証明するため多くの挑戦をしてきた。

 

イーサリアムは、ブロックチェーンとスマートコントラクトという技術を基盤に、「脱中央化したソフトウェアプラットフォーム」という価値を証明するため、新規暗号資産公開(Initial Coin Offering, ICO)、分散型金融(Decentralized Finance, DeFi)、非代替性トークン(Non-Fungible Token, NFT)という様々なチャレンジをしてきた。

 

この4年間、ブロックチェーン業界は、そしてLINEは、ブロックチェーンの大衆化を図り、人々の参加の壁を壊すために努力してきた。

 

その一環として、ブロックチェーンを始める際に壁となる代表的な要素の一つ「ユーザビリティ」を改善するため、LINEは「LINE Blockchain Designed for everyone」というスローガンを掲げ、誰でも簡単に使えるブロックチェーンプラットフォームを構築し、様々な商品を開発および運営している。

 

ブロックチェーンの大衆化を図るためのもう一つの取り組みとして、既存の産業とブロックチェーン技術の融合がある。その代表的な例が、ブロックチェーン技術を通じた金融産業の革新だ。

 

インターネットとモバイルの時代を経験し、コマースや広告など様々な産業分野で多くの変化があったが、金融産業は大きく変化しなかった。しかし、DeFi (Decentralized Finance)、 中央銀行デジタル通貨、証券のトークン化など、ブロックチェーンの技術は金融分野に変化と革新をもたらしている。

 

特に最近注目されている中央銀行デジタル通貨 (Central Bank Digital Currency、以下 CBDC)は、ブロックチェーンにおいて金融産業を変化させる重要な第一歩になるだろう。

 

2019年まで、多くの中央銀行はCBDCについての研究とパイロット・テストを実施してきた。当時ほとんどの研究とパイロット・テストは、銀行と企業間の決済と資金振替を対象に実施しており、これを大口決済用(Wholesale) CBDCと呼ぶ。

 

2020年から、多くの国が小口決済用 (Retail) CBDCと呼ばれる一般ユーザーが使用する現金を完全に代替するシステムについて研究とパイロット・テストを本格的に開始した。

 

これにより、小口決済用(Retail)CBDCについて多くの国が技術的、法律的に必要な機能を定義し、共通で必要な機能についても定義できるようになった。

 

 

その中でも
▲取引を短い時間で取り消すことができないように確定できる、確定性を持った技術
▲外部の攻撃に対し、高い安定性を持った技術
▲単一障害点(SPOF)がなく、24時間絶対にダウンしないリカバリー力を持った技術
▲すべての現金取引量をカバーできる高い性能と拡張性を持った技術
▲現金取引における匿名性を持った技術
が非常に重要な機能として定義された。

 

これまでブロックチェーンの技術は、脱中央化にフォーカスして開発されたため、確定性(Finality)よりは、生存性(Liveness)に焦点を当てて開発された。また、性能(Performance)、匿名性(Privacy)、拡張性 (Scalability)をすべて満たす技術についての研究は不足していた。

 

しかしLINEは、3年前から金融に必要なブロックチェーンプラットフォームについて研究し、確定性(Finality)を基盤とした性能、拡張性、匿名性という3つの機能をすべて兼ね備えた技術を実装してきた。この技術を通じて、各国家で発行するデジタル通貨を運営できる安全なブロックチェーンプラットフォームを提供するスキルを身につけた。

 

ブロックチェーンの大衆化と金融環境の革新のために長い間準備してきたLINE Blockchainのメインネットとプラットフォームで2021年の下半期には、みなさんに更に多くの興味深いお知らせができることを願う。


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